ジミー・バトラー

「もっとチームメートと協力する必要がある」

ヒートはレイカーズとのNBAファイナル第4戦を96-102で落とし、1勝3敗と崖っぷちに追い込まれた。

ジミー・バトラーは22得点10リバウンド9アシストと、トリプル・ダブル級の活躍を見せたが、第1クォーターに10得点を挙げてからはレイカーズの強固なディフェンスに苦しめられ徐々に失速していった。バトラー自身もブロックショットを浴びるなど、4ブロックを許したアンソニー・デイビスの存在はリムプロテクターとして際立っていた。ペイントへ侵入してもデイビスが気になりシュートが打てず、せっかく作ったズレを帳消しにされた。

バトラーは「彼は素晴らしいディフェンダー」とデイビスを称賛しつつも、オフェンスを改善する必要性があると訴えた。「スクリーンを増やしたり、オフ・ザ・ボールの動きやハンドオフを改善したい。もっとチームメートと協力する必要がある」

バトラーが指摘したように、ヒートはオフェンス面で苦労した。ここまでプレーオフで19試合を戦ってきたが、今回の96得点は最少得点となった。この試合で17得点を挙げたダンカン・ロビンソンもレイカーズディフェンスに苦戦したと語った。

「3ポイントラインに入られないようにするのがうまく、必ずジャンプしてきたので決めるのがタフだった。イージーなシュートはほとんどなかった。あと少し決まっていればと思うけど、負ける時はそんなものだ」

また、2人は共通してリバウンドを敗因に挙げた。ロビンソンが「オフェンスを止めたとしてもリバウンドが不十分だった」と語れば、バトラーも「注意していたのにオフェンスリバウンドを奪われたのは痛かった。しかも第4クォーター終盤の重要なポゼッションで起きてしまった」とコメント。オフェンスリバウンドの数は7-10とそこまで圧倒されたわけではないが、アレックス・カルーソとラジョン・ロンドに2本ずつを許すなど、ビッグマン以外に許したことが勝負を大きく左右した。

追い込まれたことに変わりはないが、バトラーは当然のように逆転優勝をあきらめていない。「相手は本当に良いチームで、ほぼパーフェクトな試合をしないと勝てない。でも常に言っているように、僕らはもっと強くなれる。このチームが次の試合でどうバウンスバックするか楽しみだし、必ずできると思っている」

2016年のNBAファイナルでは、レブロンとカイリー・アービング、ケビン・ラブの『ビッグ3』を擁したキャバリアーズが史上初となる1勝3敗からの逆転優勝を果たした。ヒートがそれを再現する可能性は十分にある。