田村裕&今井麻椰

『バスケットLIVE』で配信されるBリーグ応援番組の『B.WEEK!!』が約2年ぶりに復活し、毎週金曜日に配信される。記念すべき再開一回目の放送は今日、10月9日。番組ナビゲーターを務めるのは今井麻椰、ゲストは田村裕(麒麟)と大のバスケ好きで知られるコンビが復活する。2人に番組再開の意気込みと、開幕したばかりのBリーグへの思いを聞いた。

田村裕「バスケを見るのってあんなに疲れるんや(笑)」

──金曜日に1試合だけ先出しで行われたアルバルク東京vs川崎ブレイブサンダースの試合は、収録で2人で見たそうですね。新型コロナウイルスの影響で昨シーズンが途中で終わり、久しぶりのBリーグの試合でしたが、どんな気持ちで見ましたか?

田村 アリーナではなく収録現場で見たのですが、僕らもスタッフさんも「ついにこの日を迎えられた」という感じがありました。会場じゃなく会議室で見ているだけなのに、謎の緊張感がありました。選手の気合いの入り方もすごくて、開幕戦なんですけどファイナルみたいな緊張感がありましたよね。無観客での試合やリーグの中止を経験した選手たちにとっては『ここ一番』の試合だったんだと思います。そこでコロナで大変な中で会場に来てくれたお客さん、運営を頑張ったスタッフさんへの感謝の気持ちとかがあって、ああいう気合いになったんだなあと、いつもと違う選手たちの表情を見て思いました。

今井 休み明け感がすごい強かったです。私は正直、開幕する実感がずっと持てなかったのですが、画面越しであの会場を見た瞬間に一気に実感が湧きました。「やっと開幕するんだ!」って。シーズンオフも、代表だったり学生バスケだったり、なんだかんだ見てるじゃないですか。見るものが全くないまま、いきなり始まった感が強かったです。

田村 無事に開幕するのかな、という緊張感もありましたよね。急に「やっぱり試合はできません、中止です」みたいなことを3月に経験しているだけに。そういう気持ちがあるから、試合をやっていることへの喜びが大きかったです。

──選手たちの気合いはディフェンスに表れていましたね。試合開始からバチバチでした。

今井 見てるだけで疲れました(笑)。

田村 バスケを見るのってあんなに疲れるんや(笑)。

──今井さんはブレックスアリーナで宇都宮ブレックスvs琉球ゴールデンキングスの試合を見たそうですね。

今井 行くしかないと思って。アリーナに入って、選手がアップしている姿を上から見た瞬間に泣きそうになりました。コロナ対策でアリーナがすごい殺風景になるかもしれないと思っていたんですよ。でも、ソーシャルディスタンスは取りながら、1席ずつ空けて座っていても雰囲気は今までのブレアリと変わらないんです。声が出せなくて拍手だけなんですけど、音響さんがみんなの声を事前に収録して流したり、普通のブレアリの雰囲気でした。

田村 僕は行けなかったんですよ。悔しいなあ(笑)。

今井 是非行ってください。うれしさも安心も、いろいろな感情で感極まりました。オープニングムービーからすごかったし、私の周りでは泣いている人もいて。でも、それぐらいすごかったです。今回はブレアリでしたけど、それぞれのホームの良さがあるじゃないですか。こんな状況ですけど今シーズンもいろんなアリーナに行きたいです。

田村裕&今井麻椰

今井麻椰「田村さんといる時が一番素のままバスケを語れます」

──『B.WEEK!!』で2人のコンビが久々の復活となります。

田村 Bリーグが始まった時に番組がスタートしたので、Bリーグの歴史と同じで5年あるわけですよ。その間に僕はyoutuberになり、こちらはイカ社長と、それぞれ肩書きが変わりました(笑)。

今井 『B.WEEK!!』は2年目のシーズン途中で一度終わって、バスケットLIVEになってからは一緒にお仕事する機会がなかったんですよ。会場で会うとか代表戦で会うとかはありますけど、お仕事ではないですよね。

──普段は麒麟で川島明さんとコンビを組んでいる田村さんですが、こちらの相方はいかがですか?

田村 頼りないですね(笑)。でも、根性がスゴい。根っこが大物なんで細かいことに動じないんですよ。

今井 これ、褒められてます?(笑)

田村 誰にインタビューしてもこの感じなのはスゴいことですよ。僕だったら緊張したり舞い上がったりするんですけど、誰に対しても緊張せずに行ける。ルカ(ルカ・パヴィチェヴィッチ、A東京ヘッドコーチ)でもラマスさん(フリオ・ラマス、日本代表ヘッドコーチ)でもこのまんまなんですよ。唯一違うのはアイザイア・マーフィーで、ここだけは多分、選手としてじゃなく男として見ているから個人的に気持ちが入っちゃってる(笑)。

今井 『SHOWCASE』で一目見て惚れました(笑)。

──今井さんから見た田村さんはいかがですか?

今井 一番やりやすいです。って言ったら上から目線みたいですけど、本当にバスケの仕事をする時に田村さんがいてくれるのが一番安心するんですよ。いろんな方と仕事させていただいて学びはあるんですけど、田村さんといる時が一番ホッとして、一番素のままでバスケを語れます。

田村 目線はお互いに近いかもしれないですね。ただのファンという(笑)。

今井 そうなんですよ。そこが『B.WEEK!!』の良いところでありたいです。他の番組はカチッと真面目に分析したり語ったり、あそこに私たちは立てないんですよ。でも私たちにしかできないことが『B.WEEK!!』にしかできないことで、逆に他の人たちにはできないよ、って思っています。選手やヘッドコーチとの距離は、私たちが一番近いです。

田村 直接コンタクトを取れる選手の数で言ったらどこにも負けない(笑)。『B.WEEK!!』に出ている時の選手の表情とか会話は他では見れない、そういう味を出せるようにしたいです。僕らは和気藹々で、クラスメートと一緒にバスケを見ている感じでやりたいです。選手たちと僕らと見ている皆さんと、仲良く楽しく見ましょうという感じです。