ステフィン・カリー

「もうすぐゴールに辿り着けると思うと驚かずにはいられない」

ウォリアーズのステフィン・カリーは『バブル』での2019-20シーズン再開を成功させたNBAを称えた。

『Bleacher Report』のインタビューでカリーは、偉業を達成したコミッショナーのアダム・シルバーや関係者に直接感謝の意を伝えたことを明かした。「バブルに22チームが集まって3カ月間を乗り切るには、周到な計画が必要だったと思う。アダム・シルバーとNBAのスタッフには、ゼロからバブルを作って成功させたことがどれだけ素晴らしい功績であるかを伝えた。もうすぐゴールに辿り着けると思うと驚かずにはいられないよ」

新型コロナウイルスの感染が拡大し、3月11日に2019-20シーズンが中断した時は、再開は極めて困難かと思われていた。しかし、NBAはオーランドに周囲から隔離された『バブル』を作り、そこに22チームを集めシーディングゲーム、プレーイントーナメント、そしてプレーオフの開催に成功した。

選手やコーチは『バブル』で試合をしながら、NBAというプラットフォームを利用して人種差別や警察官による暴力に抗議した。ジェイコブ・ブレイク射殺事件の直後には、プレーオフの試合のボイコットも決めた。こういった社会正義のために立ち上がった仲間をカリーは「誇りに思う」とコメントした。

「みんなが団結してくれたことは素晴らしい。バブルでバスケットボールの試合を行うために、選手たちがどれだけ多くの犠牲を払っているか僕には分かる。それだけでなく、彼らは社会正義のために立ち上がり、声なき人々のために声を上げ、プラットフォームとして活用していた。僕はリーグ再開の実現にかかわったすべての人を心から誇りに思う」

ウォリアーズは5年連続でNBAファイナルに出場し3度優勝を果たしたが、今シーズンは状況が一変した。ケビン・デュラントがチームを去り、クレイ・トンプソンは膝の大ケガのためシーズン全休、カリーも左手首の骨折で出場は5試合に留まった。

ウォリアーズは15勝50敗で今シーズンを終えたが、ドラフトの全体2位の指名権を獲得した。カリーは球団がドラフトやフリーエージェントとの契約でチームを補強してくれると信じている。

「才能ある選手が必要だね。最終的には良い選手が集められるかが重要だ。サイズのある選手を補強する手もあるが、とりあえずロスターを埋めて選手層をなるべく厚くするだけだと思う。指名権もあるし、ケガから復帰する選手もいるから来シーズンのチーム状況は悪くない。僕たちは上手くやれるはずだし、フロントはこれまで何度もそうしてきた。今シーズンはタフだったけど、絶対にカムバックできると思う。西カンファレンスのチーム、バブルでプレーしたチームは選手層が厚い。僕たちも来シーズンは優勝候補に加われるはずだから面白いシーズンになるよ。ワクワクするね」