アンソニー・デイビス

ロンド「ロブパスは出せなかったけど、あとのことはADがやってくれた」

レイカーズはナゲッツとの西カンファレンスファイナル第2戦を105-103で下し、シリーズ2勝目を挙げた。

この試合はレイカーズがリードしていたが終盤でニコラ・ヨキッチに11得点を許すなどし、残り30秒はリードチェンジを繰り返した。しかし、アンソニー・デイビスが残り2秒で逆転ブザービーターを決めレイカーズが勝利した。

最後の場面でデイビスへのパスを選択したラジョン・ロンドは試合後の会見で「あの時はチームメートの全員と目が合ったと思う」と振り返った。「最初にケニー(ケンテイビアス・コルドウェル・ポープ)とダニー(グリーン)のバックドアを見たけど、あれはなかった。その後、ブロン(レブロン・ジェームズ)とアイコンタクトを取ったけど、彼は動かなかった。そしたらAD(アンソニー・デイビス)がアウトサイドに来るのが見えたから狙いを定めた。ジョーカー(ニコラ・ヨキッチ)がいたからロブパスは出せなかったけどね。あとのことはADがやってくれただけさ」とロンドは淡々とコメントした。

しかし、ラストショットを決めたデイビスは、ロンドからある言葉をかけられていたと試合後の会見で明かした。「あのシュート前のポゼッションで僕はヨキッチに得点を許してしまった。あの時はちょっと動揺したよ。でもロンドが『あそこは彼のエリアだからそれで良い。得点を取られたなら、次はお前が取り返すだけだ』と言ってくれた」

ロンドはプレータイム21分で3得点4リバウンド9アシスト1スティールを記録。得点こそは多くないが高いバスケットIQを生かして、これまでも拮抗した試合でチームの勝利に貢献してきた。『プレーオフ・ロンド』という異名を持つ彼は、プレー強度やプレッシャーが増す状況でさらに力を発揮するタイプだが、自分だけでなくチームメートを鼓舞するなどレイカーズにとっては欠かせない存在だ。