渡邊雄太

チームはサンダーに快勝、プレーオフ進出へ望みを繋ぐ

長くプレーできない鬱憤を晴らすかのような3分半だった。グリズリーズの渡邊雄太は、『バブル』と呼ばれる感染防止のための隔離エリアで再開されたNBAの5試合目にして初めてプレータイムを得て、4得点1リバウンドのパフォーマンスを披露した。

プレーオフ進出の最後の枠となる8位を守らなければいけないグリズリーズだが、シーズン再開から4連敗。主力の一人であるジェイレン・ジャクソンJr.が左ひざを痛めて戦線離脱と常に苦しい状況だが、これを機にベンチ入りするようになった渡邊にチャンスが回ってきた。

この日のグリズリーズはディフェンスで奮起。スティーブン・アダムスが欠場してインサイドでの高さとパワーを欠くサンダーに対し、立ち上がりにアウトサイドで自由にシュートを打たれて大量失点を奪われたが、その後はプレーの中でディフェンスを修正し、3ポイントシュートを無理に打たせることで相手のリズムを乱し、攻めに転じてはジャ・モラント中心でありながらも彼がパスを散らすことでバランスの良い攻めを見せる。

第4クォーター開始時点で95-78と大量リード。残り5分で110-85と勝利を決定づけたところでモラント、ディロン・ブルックス、ヨナス・バランチュナスと主力がベンチへと引き上げた。モラントは試合後、「自分たちの実力を疑ってはいなかった。今夜は自信を持ってプレーして、勝利をつかむことができた」と語っている。

臆することなく自分のプレーをして結果を出したのは、残り3分半でコートに立った渡邊も同じだった。すでに勝敗は決しており、サンダーも主力を下げていた状況で、渡邊は最初のプレーで強引なドライブを仕掛け、体勢を崩しながらもジャンプシュートをねじ込む。ポジションを問わず守れる持ち味を生かしたディフェンスでも、味方が抜かれた瞬間にカバーに入りシュートを打たせず、結果的にタフショットを強いている。そのシュートのリバウンドを押さえた渡邊はそのままボールを運び、ターンアラウンドからのジャンプシュートも決めた。

渡邊は3分半のプレーで4得点1リバウンドを記録。3月8日以来、実に5カ月ぶりとなるプレーで、短い時間ながらも結果を出した。チームも苦しみながら『バブル』での初勝利を挙げて、逆転でのプレーオフ進出を狙うライバルをいったんは引き離した。

明日の休養日を挟んで4日で3試合、ラプターズ、セルティックス、バックスと優勝候補の強豪との対戦が続き、その先にはカンファレンスの8位、9位チームが戦うプレーイン、そしてプレーオフが待っている。長くはないにしても、またプレーの機会は巡って来るはず。そこで何を見せてくれるか、渡邊のアグレッシブなプレーに期待したい。

https://youtu.be/0UvakCHLO8I