PJ・タッカー

2020-21シーズン終了後に契約満了

ロケッツにとって欠かせないピースであるPJ・タッカーは、2020-21シーズン終了後に現在の契約を満了する。来年36歳になるためキャリアの引き際を考えていても不思議ではないが、彼はロケッツの選手として引退することを望んでいる理由を7月15日の練習後にメディアとの取材で語った。

「ヒューストンはブルーカラー(肉体労働者)の街だ。この街にはハードワークをこなすファンや熱烈にチームを応援してくれているファンが多いと思う。そういう街が自分を評価してくれるのだから、彼らのためにハードワークを実践したい」

ヒューストンのファンから愛されているタッカーは、先日スーパーに買い物に出かけた時に高齢の女性から声をかけられたエピソードを明かした。「スーパーで70歳の女性から声をかけられて、自分のファンだと言ってくれた。自分の献身的なプレーが好きだとも言ってもらえて、うれしかったよ。こういう街のためにプレーしたいし、以前から言っているようにヒューストンで現役を終えられればと思っている」

タッカーの堅いディフェンスとコーナーからの3ポイントシュートはロケッツにとって大きな武器で、今のところ年齢から来る衰えも感じられない。ましてや、シーズン中にクリント・カペラを放出して超スモールラインナップに切り替えたロケッツにとって、相手チームのビッグマンと対峙しても抑えられるタッカーは不可欠だ。

球団の評価も高く、指揮官マイク・ダントーニからも「ディフェンスで頼りになる存在」と称えられているため、シーズンオフに延長契約の話し合いが持たれる可能性は高い。タッカーの希望がかなうかどうか、再開後のパフォーマンスとともに注視したい。