ブランドン・イングラム

「チームの勝利に集中すればあとは何とかなる」

ペリカンズのブランドン・イングラムはシーズン終了後にフリーエージェントとなる。ウィザーズのダービス・ベルターンスのようにケガが次の契約に与える影響を考慮し、オーランドで再開するシーズンに参加しない選択肢もあった。それでも、イングラムはケガについて不安に感じたことはないと話し、チームの勝利のために戦う決意があると語った。

「行くか行かないかの選択肢だとは考えていない。チームメートは僕が迷ったりしないことを知ってくれているはずだ。結局僕はバスケットボールをしたい。僕が110%オーランドでプレーすることをチームメートに分かってほしい。行かなくてはいけないんだ。選択肢さえない」

ペリカンズは28勝36敗で現在8位のグリズリーズを3.5ゲーム差で追っている。ペリカンズがプレーオフに食い込めるかどうかはルーキーのザイオン・ウィリアムソンと、昨年アンソニー・デイビスとのトレードでレイカーズからやってきたイングラム、ロンゾ・ボール、ジョシュ・ハートに懸かっている。「とてもワクワクしている。このチームには勢いがあるし日々成長している。ただ、まだ目指すところへは辿り着いていない。道のりはまだまだ遠いけど、目指すところへ一歩一歩近づいていると思う」

昨シーズン、イングラムは肩に血の塊ができる深部静脈血栓症と診断され、合計30試合近く欠場したこともあり、ペリカンズは契約延長を提示しなかった。しかし、今シーズンはそんな不安を吹き飛ばすかのような活躍を見せている。平均24.3得点、6.3リバウンド、4.3アシストを記録し、初めてオールスターにも選出された。

ザイオンがデビューし、チームが勢いに乗ってきたところでシーズンは中断となってしまったが、イングラムはどんな時も前向きに勝利だけを見据えている。「人生がどんなものか僕はわかっている。完璧なことなどないし、トラブルがつきものだ。常にポジティブな気持ちで前を向き、次に最善を尽くそうとすることが大事だ。再びプレーするチャンスがもらえてよかったと思っている。あと何勝かしてチームメートとの結束を深められたらいいね。僕にとっていちばん大事なことだ。チームの勝利に集中すればあとは何とかなる。ケガがないことを祈るよ」