タイラー・ヒーロー

「中断期間のおかげで100%に戻せたと思う」

ヒートのルーキー、タイラー・ヒーローは先日『Sun Sentinel』との取材で新型コロナウイルスの影響による2019-20シーズン中断中にクレイ・トンプソンやレイ・アレンの映像を観て彼らのプレーを研究したことを明かした。「同じ選手を何度も観た。クレイ・トンプソン、レイ・アレン、CJ・マッカラム、スティーブ・ナッシュとブラッドリー・ビールだ。各選手から様々なプレーを学んだよ」

「クレイとレイはキャッチ・アンド・シュートが得意な選手だ。彼らの映像を観る時はその点に注目していた。コーチの指示で観た選手も含めて、彼らのプレーの一部を切り取って自分のモノにしようとしたんだ」

ヒーローは今シーズン47試合に出場し平均12.9得点、4.0リバウンド、3ポイントシュート成功率39.1%の数字を残している。右足首のケガで15試合に欠場したが、負傷直前の8試合中4試合で平均得点が6点以下とルーキーの壁にぶつかっていた。しかし、新型コロナウイルスの影響によりシーズンは中断となった。「完全に復調したと思う。100%の状態だ。中断期間のおかげでケガの治療により多くの時間を費やせたし、焦らず治療できた。100%に戻せたと思う」

「コートに戻るのが本当に待ち遠しいよ。ゲームについて学んだので少しは成長できたと思う。映像を何度も観てコーチやベテランからいろいろ教えてもらった」

アメリカでは新型コロナウイルスの感染者数が再び増加傾向にあり、困難な状況でNBAは再スタートを切ることになる。20歳のヒーローにとっては貴重な学びの経験になるに違いない。「物事は完璧には進まないし、先のことはわからない。戦うためにオーランドへ行くだけさ。なるべく多くの試合に勝ちたいと思う」