ジョーダン・ベル

今シーズンは途中でトレード、解雇に

キャバリアーズがジョーダン・ベルと2年契約を結んだ。

ベルは2017年のNBAドラフト2巡目でブルズに指名され、その保有権を買い取ったウォリアーズに加入。それほど期待されていたわけではないが、フィジカルの強さと思い切りの良いリバウンドとディフェンスで存在感を発揮。体格よりフットワークとIQで勝負するビッグマン、ドラフト2巡目指名でのNBA入りと共通点のあるドレイモンド・グリーンから弟分と見なされ、当時の最強チームであるウォリアーズにおいて脇役ではあれ貴重な働きを見せ、NBA優勝に貢献した。

ウォリアーズでの2シーズンで125試合に出場したベルだが、制限付きフリーエージェントとして迎えた2019年オフにティンバーウルブズへと移籍。より多くのプレータイムを求めての移籍だったがチームにフィットできず、2月にトレードされた後に解雇されて、所属チームがなかった。

新天地となるキャバリアーズは、ベルがルーキーとして頭角を現した時のライバル。レブロン・ジェームズの退団を機にチームは弱体化し、7月末からのNBAシーズン再開にも参加しない。ただ、ベルにとっては長いオフを所属クラブなしで過ごすのではなく、契約を得られたのは再スタートの良い機会となる。

キャブズのゴール下にはアンドレ・ドラモンドとトリスタン・トンプソンという経験ある選手がいるが、トンプソンは今シーズンで契約が切れる。その動向がどうなるにせよ、ベルは貴重なオプションとしてチームを支えることになりそうだ。