ルディ・ゴベア

専門家の意見では嗅覚の回復に1年かかる可能性も

NBA選手の中で最初に新型コロナウイルスに感染したジャズのルディ・ゴベアが、感染から3カ月が経った今も身体の不調が残っているとフランスのメディア『L’Equipe』に語った。

ゴベアは陽性反応が出た時も無症状で健康状態には異変がなかったが、その後、味覚と嗅覚の異変を訴えていた。そして「味覚は戻ったけど、嗅覚が100%まで回復していない」と現状を話した。「匂いは分かるけど、離れているものの匂いは感じられない。専門家に聞いたら、通常の状態に戻るまで1年くらいかかるかもしれないと言われた」

NBAは7月末からフロリダ州オーランドのディズニーリゾートで2019-20シーズンを再開する。現在のコンディションに関して聞かれたゴベアは、「実際に試合をしてみないと分からない」と答えたものの、いまだにおかしな感覚があるとも話している。1カ月半ほど前には「つま先のあたりに蟻がいるような感じがある」とも話していたが、それらが新型コロナウイルス感染の影響かは本人も分からないという。

NBAでは再開後のシーズンに参加する22チームの選手とスタッフを対象に、新型コロナウイルスの検査を実施しているが、すでに複数のチームで陽性反応者が出ている。新型コロナウイルスに関してはいまだに解明されていないことが多い。とはいえ、回復したと思われていたゴベアが今も不調を訴えている以上、気を抜かずに予防策の徹底が求められる。