NBA

ディズニー・リゾート以外の場所での試合を検討

NBAは22チームにより7月30日からシーズンを再開する。各チームが8試合のレギュラーシーズンを戦い、そこからプレーオフへ。9月30日からNBAファイナルが行われ、10月13日までにシーズンが終了する。この決定により、NBAは3カ月半ぶりに動き始めた。

そして、この再開プランに含まれていない8チームへの対応をどうするかを、これからリーグは決めなければならない。ホークス、ホーネッツ、ブルズ、キャバリアーズ、ピストンズ、ウォリアーズ、ティンバーウルブズ、ニックスは、試合会場となるフロリダのディズニー・ワールド・リゾートの隔離エリアに入る人数が少なければ少ないほど感染拡大のリスクが下がるという理由で除外された。それでも、来シーズンが開幕する12月まで8チームが何の活動もしないとなれば、9カ月も実戦から遠ざかる。これが選手のレベル低下を招くことは間違いなく、22チームと8チームの間で公平性を保つことができない。

それ以上に、そもそもの議論として、プロスポーツチームが試合をしないことはアイデンティティの喪失に繋がる。シーズン再開から除外されるチームが異を唱えなかったのは、実現可能なプランを立ててNBA自体を再開させるのがいかに難しいかを理解しており、余計な波風を立たせたくなかったからだ。

選手にとっても、9カ月ものオフは不安要素でしかない。特にこれからキャリアを築く若い選手は、22チームに所属していればプレーするチャンスがあったのに、8チームの側にいるからプロ選手として何かを示す機会を得られなかったと不公平に感じるはずだ。その一方で、22チームの選手と同じく感染リスクを恐れる選手はいるだろうし、優勝を争うわけではない以上、何のためにプレーするかを見いだせない者もいるだろう。それ以上に、完全に感染を止める手立てがない状況でどこまでの策を打てるのか。

それでもシーズン再開の決まった今、リーグは8チームに対して試合をできる場を用意しようとしている。

『NBCスポーツ』は、NBA副コミッショナーのマーク・テイタムが8チームによる試合について選手会と協議していると伝えた。検討されているプランの一つは、8月にミニリーグを開催すること。感染防止には22チームによるリーグ再開と同じ手順を踏み、また別の場所を用意してサマーリーグ規模の大会を作る。

まずは安全面と衛生面をどう保障できるかが最大の懸念となるが、すでにキャブズ、ピストンズ、ホークス、ニックス、ティンバーウルブズはこのプランを支持していると言われる。