アルビン・ジェントリー

「NBAの6、70代のコーチは3、40代の一般人より健康かもしれない」

NBAは新型コロナウイルスのパンデミックにより中断されていた2019-20シーズンを7月31日に再開すると発表した。コミッショナーのアダム・シルバーはTNTの『Inside the NBA』に出演し、健康の観点から高齢ヘッドコーチのベンチ入りを禁止するかもしれないと発言した。

シルバーの発言は米疾病対策センター(CDC)の65歳以上の人は新型コロナウイルス合併症が重症化するリスクが高いという指導に基づいていると思われる。この発言に対し、現在65歳のペリカンズのヘッドコーチ、アルビン・ジェントリーは高齢のコーチだけが標的にされるべきではないと『NBA on TNT』で反論した。

「結局はリーグの指示に従うことになる。判断するのは彼らだ。高齢のヘッドコーチがベンチ入りできなくなるなら、私はフェアじゃないと思う。リスクについては理解しているが、チームに帯同し自分の仕事をしたい。そのために僕は雇われているのだから」

ロケッツのヘッドコーチで69歳のマイク・ダントーニもこの件についてコメントした。「リーグが安全を確保したいのは分かるが、リスクの高い人を標的にするようなことはして欲しくない」

マーベリックスのヘッドコーチでNBAコーチ協会の会長を務めるリック・カーライルは、この件に関しコミッショナーに直接電話し意図を確認したと話した。

「アダム・シルバーと先程話をしたが、早とちりの発言だったことを認めた。コーチの健康と安全が第一だ。NBAの6、70代のコーチは3、40代の一般人より健康かもしれない。年齢だけが話題になるべきではない。アダムは、我々と協力して全コーチにとって安全でフェアな対策を決めると約束してくれた」