ザイオン・ウイリアムソン

西カンファレンスだけトーナメント実施か

NBAが3月11日に2019-20シーズンを中断して以降、様々な再開のシナリオが報じられてきたが、最も明快な選択肢は現時点でプレーオフ圏内にいる16チームでプレーオフから再開することだろう。

しかし、『NBC Sports』は西カンファレンスの4チームを含めた20チームを隔離された場所に集めて、西カンファレンスの最終シードを決定するトーナメントを開催する案が出ていると報じた。

現在、東カンファレンスは8位のマジックと9位のウィザーズでは5.5ゲーム差だが、西カンファレンスは8位のグリズリーズと、それに続くトレイルブレイザーズ、ペリカンズ、キングス、スパーズは3.5から4ゲーム差以内に付けている。そのため、プレーオフ進出の可能性がある4チームを加え、西カンファレンスの第8シードを争うトーナメント開催案が出ているという。さらに、この案にはクラブのGMの大多数が賛成しているとも報じている。

しかし、この案はペリカンズのザイオン・ウイリアムソンをプレーさせたがっているリーグ側の意向を反映していると『ESPN』のポッドキャスト『Hoop Collective』で、ある記者が発言した。

「トーナメント開催案はザイオンを隔離された場所へ連れてくる口実だと、リーグ関係者は話している。NBAがこの案を採用するかは分からないが、ペリカンズは開催地へ呼ばれるかどうかの境界線いるらしい」

ケガの影響でシーズン半ばにNBAデビューを果たしたザイオンだが、19試合に出場して平均23.6得点、6.8リバウンドを記録。また、ロンゾ・ボールのロブからのアリウープや豪快なブロックで、まだ10代ながら強烈なインパクトを残している。

ザイオンのプレーを見たいファンが大勢いるのは事実で、リーグも彼の人気を利用して注目を集めたいと考えていても不思議はない。プレーオフ最終枠を争うトーナメントを開催するのか、それとも現時点での16チームでプレーオフから再開するのかは不明だが、いずれにせよ近日中にNBAコミッショナーのアダム・シルバーから各球団のオーナーに対し、シーズン再開のプランが報告される予定だ。