藤岡麻菜美

藤岡「これからは指導者として貢献していきたい」

JX-ENEOSサンフラワーズは今日、藤岡麻菜美の現役引退を発表した。

藤岡は2016年に筑波大からJX-ENEOSに加入。卓越したハンドリングとパスセンスで吉田亜沙美に続く2番手のポイントガードとして、また吉田との2ガードで活躍し、Wリーグでは新人王を受賞。日本代表ではリオ五輪出場こそ逃したが、その後は代表にも定着して、2017年のアジアカップでは吉田がケガの状況で、藤岡がドライブ主体の強気な攻めでチームをアジア王者へと引き上げた。

しかし、その後はケガに苦しめられ、プレーしている期間よりもリハビリが続く状況。こうして引退を決断することになった。

クラブを通じて藤岡は次のようなコメントを発表している。「怪我のため、4年間のうちバスケットボールができたのは約2年間でしたが、色々な面で凝縮された時間でした。JX-ENEOS、日本代表で経験してきたことはとても貴重で、誇れる財産です。これからは指導者としてバスケットボールと関わり貢献していきたいと思っています。チームは離れますが、これからはファンとして応援してまいります」

また、JX-ENEOSはポイントガードとして精神的支柱としてチームを牽引してきた吉田亜沙美の退団も発表している。2018-19シーズン終了をもって一度は現役引退を表明した吉田だが、半年後に東京オリンピックに向けて現役復帰。JX-ENEOSではプレータイムが短くてもコートに立つたびに強烈なインパクトを残し、また昨年11月のオリンピック予選で代表復帰。こちらも代表復帰戦で11アシストを記録するなど、現役から一度離れたことで感覚を取り戻すのに苦労しながらも、試合を重ねるごとに手応えをつかんでいた。

吉田は「14年間と長い間、大変お世話になりました。ファンのみなさん、そして会社の方々にはたくさんのご声援とサポートをいただきました。どんな時も温かいお声がけをいただき大変感謝しております」とのコメントを発表している。