ブラッドリー・ビール

「トレードは誰にでも起こり得る」

2019年オフにケビン・デュラントとカイリー・アービングを補強したネッツがウィザーズのブラッドリー・ビール獲得を狙っていると先日『New York Daily News』が報じた。

ビールは昨年7200万ドル(約77億円)での契約延長にサインしトレードの噂は収まったかに思われていた。しかし、ウィザーズはサラリーキャップに余裕がなく、今シーズンも24勝40敗と低迷しているため、高額なビールを放出しチーム再建に乗り出すのではないかと憶測されている。

ネッツがビールを獲得するには、彼の年俸にマッチする交換要員を用意する必要がある。デュラントとアービングは動かせないとしても、平均20得点以上のスペンサー・ディンウィディー、平均17.7点のキャリス・ルバート、平均10.6得点、9.5リバウンドをマークしている3年目のジャレット・アレンらが最も可能性が高い。

ビール本人はウィザーズを退団するつもりはないが、可能性がないわけではないと過去に発言している。「僕は変化が好きではない。ただ、トレードは誰にでも起こり得る。自分で選択できるならウィザーズで現役を終えたい。忠誠心があり過ぎるのかもしれないね」

ネッツがデュラントとアービングがいるにもかかわらず、スター選手をあと一人補強しようとしているのには理由がある。今シーズンは30勝34敗でプレーオフ圏内にいるが、セルティックスやラプターズ、バックスなどのライバルと比べると戦力不足は否めないからだ。平均30.5得点、4.2リバウンド、6.1アシストのビールが加われば、東カンファレンスを勝ち抜ける可能性は高くなる。

ビールをネッツに連れてくるには将来性のあるルバートやアレンを失うことになるが、主力にケガがなければプレーオフ進出はほぼ確定的だ。ネッツがデュラント、アービング、ビールの『ビッグ3』を完成させられるか注目していきたい。