写真=©JBA

準々決勝ではスウェーデンを相手に90-51と圧勝

台北(台湾)で行われているユニバーシアード競技大会、女子日本代表は予選グループを3連勝で勝ち抜き、昨日は準々決勝でスウェーデンと対戦。堅守から走る『日本のバスケット』を展開し、試合開始から9-0のラン。そのまま相手に付け入る隙を与えず、前半だけで50-20と試合をほぼ決めてしまった。結果、90-51と余力を残しての勝利を収めている。

佐藤智信ヘッドコーチは「攻守の切り替え早く、相手がセットする前に攻めることができ、しかもシュートも確率良く決めることが出来たので、日本ペースで試合を運ぶことができました」と勝因を語る。楽勝の展開だったこともありタイムシェアもきっちりできており、選手のコンディションも管理できている。

今夜行われる準決勝で対戦するロシアは、2年前の前回大会の3位決定戦で敗れた相手。前回の対戦では準決勝アメリカ戦で延長戦の末に敗れた日本が、その翌日に疲労困憊の状態で敗れている。今回はリベンジを果たし、決勝に駒を進めるとともにメダル獲得を確定させたいところ。トーナメントの逆の山では、優勝候補アメリカを撃破したオーストラリアとホスト国のチャイニーズ・タイペイが勝ち残っている。

キャプテンの藤岡「ここまで来たら全員が自分のプレイを」

キャプテンの藤岡麻菜美は「金メダルまであと2勝」と優勝への強い意欲を語ると同時に、この先の戦いに気を引き締めている。「準決勝の相手は予選でオーストラリアに勝利しているロシアで、これまでと一段もニ段も格が違うと思います。日本はここまで競った展開なく勝てて来ているので、その分、気持ちの面でタフな展開する経験が少ないという点は不安でもありますが、ここまで来たら全員が自分のプレイを思いきり発揮すればよいのではないかと考えています」

3試合目のカナダ戦には出場せず、スウェーデン戦でも先発を外れて8分間しかプレーしなかった藤岡。この先もタイムシェアをして全員で戦うスタイルを続けるだろうが、試合が厳しくなればなるほどA代表でアジアカップを制した藤岡の経験は重要になるはずだ。

2年前のベスト4は「快挙」と呼ばれたが、今回の代表はあっさりとその場所までたどり着いた。ここからどこまで上に行けるか。大会終盤の日本代表に注目したい。