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ハーデンとのケミストリー、ポール個人の感触を確かめた上で判断

2017-18シーズン開幕週の日程がNBAから発表された。ロケッツは開幕戦となる10月17日に、いきなり王者ウォリアーズと対戦することになった。

この夏、クリッパーズからクリス・ポールを獲得する大型トレードをまとめて注目されたロケッツだが、来夏にフリーエージェントとなるポールの去就が気になるところ。この点についてロケッツのダリル・モーリーGMは、「大変に深い話し合いを持った。彼はヒューストンに残りたい意向を持ってくれている。チーム、球団、街を気に入ってくれている」と『Sports Illustrated』に明かしている。

ただその一方で、「彼との長期契約は、来年まで決まることではない」との意向も語った。

ロケッツにとって、チームの柱となるのは、今夏2億2800万ドル(約249億円)のスーパーマックス契約を結んだジェームズ・ハーデンだ。ポールはあくまでそこに加わる形で、2人のケミストリーがどうなるかを見定めたいとモーリーGMは考えている。ポールもまた、ハーデンとのコンビがうまく行かない可能性を考慮し、来夏フリーエージェントとなる選択肢を残しておきたい。

ハーデンもポールも、一緒にプレーすることで生まれるケミストリーに興奮している。とはいえ、指揮官マイク・ダントーニのシステムで2人の長所が最大限引き出されるのかどうか、チームメートを含めて機能するのかなど、こればかりは蓋を開けてみなければ分からない。

ハーデンは以前『Sports Illustrated』に対し「クリスが加わったのだから、少し時間は必要。でも、夏の間に彼と実戦経験を積もうと思っているんだ」とコメント。その言葉通り、2人はロサンゼルスのプロアマリーグ戦に出場し、来月始まるトレーニングキャンプ前に互いのプレーを理解し合う努力を続けている。

ハーデンは「特別なチームになった時ほど、ケミストリーが生まれ、お互いのタレントを生かすことが重要になる」と言う。

『打倒ウォリアーズ』最先鋒に位置するロケッツにとって、開幕戦で王者と対戦できるのはこの上ない試金石になる。もちろん、来シーズンの結果次第でチームの方針が変わる可能性はある。それでも、昨シーズンを通じてウォリアーズに圧倒的な強さを見せつけられた以上、無難な補強をしていても勝てないことは明らか。ハーデンとポール、そしてロケッツは、伸るか反るかの一発勝負に打って出た。

もし来シーズン終了後ロケッツがポールと再契約を結ぶことになれば、それは新チームの成功を意味する。