写真=Getty Images

「出て行きたければ勝手にしろ」という地元の意思表示

今オフNBAで最も話題になっているキャバリアーズとカイリー・アービングの移籍問題。一部報道では、アービングとレブロン・ジェームズの不仲が伝えられているものの、真相は不明のままだ。しかし、キャブズにトレードをリクエストしたアービングに対する『返答』として地元クリーブランドのテレビ局が製作したテレビCMが話題になっている。

このCMはクリーブランドの『Fox 8 News』のコマーシャルで、キャブズが球団初優勝を果たした2016年の映像に、次のナレーションがつけられている。

「敵か味方か、一方でしかない。ここで成功するにはタフでなければならない。我々のストーリーの一部になりたくないのなら、構わない。この街は『キング』にこそ相応しい。クリーブランド Fox 8 News。せいぜい優勝リングを楽しめ」

この時期に作られたCMであることを考えれば、このナレーションの内容といい、アービングに向けられたものと考えるのが自然だろう。つまり、「出て行きたければ勝手にしろ」という地元の意思が反映されている。

2010年にレブロン・ジェームズがヒートへの移籍を発表後、クリーブランド市内ではキャブズファンがレブロンのジャージーを燃やし、その決断への嫌悪感を露にした。このCMを見る限り、クリーブランドはアービングとの決別をすでに覚悟しているようだ。