東アジア選手権の優勝チームが自国開催の初戦で強さを発揮

男子U-24日本代表が参戦するウィリアム・ジョーンズカップが昨日開幕した。日本の初戦はチャイニーズ・タイペイAで、開催国チームの初戦とあって台北和平体育館は大入り。日本は立ち上がりこそ互角の攻防を演じるも、第2クォーターに突き放されて65-86で敗れた。

対するチャイニーズ・タイペイは先月に長野で行われた東アジア選手権の優勝チームであり、エースのクインシー・デイビスを始め主力が参加している。日本の先発はベンドラメ礼生、原修太、角野亮伍、杉浦佑成、平岩玄とタレントは揃っているが、まだチームとしての熟成がなされておらず、出来上がったチームであるチャイニーズ・タイペイに対抗するのは難しかった。

劣勢の展開で一人気を吐いたのが杉浦佑成。10得点というスタッツ以上に、サイズとフィジカルで上回る相手にも臆することなく勝負を仕掛けるメンタルの強さが目立った。

後半に安藤周人の活躍で巻き返し、第4クォーター開始時点で52-64と12点差まで詰めて勝利の可能性をわずかに残すも、きっちりタイムシェアして余力を残していたチャイニーズ・タイペイが第4クォーターを圧倒。スコア以上に力の差を見せ付けられた試合となった。

それでも今大会は実戦経験を積むための場。勝敗にはこだわりつつも、試合の中で出てきた課題をいかに修正していけるかが問われる。これから来週の日曜まで続く9連戦。若き日本代表がどれだけの成果を得て戻ってくるか、期待して待ちたい。