文=鈴木健一郎 写真=FIBA.com

6日の準決勝ではチャイニーズ・タイペイとの対戦が濃厚

長野市で行われている東アジア選手権の2日目、日本代表はマカオ代表と対戦し、119-47と圧勝。これでグループリーグ2勝で1位突破を決め、4位以内を確保したことで8月に開催されるアジアカップの出場権を確保した。

日本代表の先発は昨日の韓国戦と同じ、富樫勇樹、比江島慎、小野龍猛、アイラ・ブラウン、太田敦也。立ち上がりにマカオのファストブレイクで先制を許し、思い切ったドライブからの仕掛けにリードを奪われる展開に。それでもFIBAランク外である格下マカオの勢いに戸惑ったのは最初の数分だけ。高さのないマカオのドライブ主体の攻めに、身体を寄せてタフショットを打たせ、リバウンドから走る展開に持ち込んだ。

第1クォーター残り4分、竹内譲次の得点で13-11と逆転に成功すると、第1クォーター終了までに点差を2桁に広げる。そして第2クォーターは31-6と圧倒。前半を終えて56-21と早々に勝負を決した。

毎月の代表合宿を重ねてきた今の日本代表は、特にこの試合で誰かがアピールしなければならないチームではない。それぞれのスタイルや役割はすでに固まっている。点差が離れても、個々が自分勝手なプレーに走ることなく、チームバスケットを遂行。こうなるとマカオに付け入る隙はなかった。

そんな日本代表の中でも目立った働きを見せたのが韓国戦では出番のなかった永吉佑也だ。守備にスクリーンにリバウンドに得点にと精力的な働きを見せ、フィールドゴール6本中5本の12得点を記録した。そしてもう一人は比江島慎。チーム最多の13本のフィールドゴールを放って3ポイントシュート3本を含むゲームハイの17得点を挙げ、さらには10アシストを記録。得点とアシストでのダブル・ダブルを記録した。青山学院時代のチームメートである比江島と永吉がチームを力強く牽引した。

これで日本は準決勝進出。明日は休養日となり、6日(火)の準決勝ではチャイニーズ・タイペイと対戦することになりそうだ。