[MVPインタビュー]古川孝敏(栃木ブレックス)本当に本当に勝ちたかった、勝てて良かった、最高のシーズンです!

2017/05/28
Bリーグ&国内
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文=鈴木健一郎 写真=鈴木栄一、B.LEAGUE

昨日行われたBリーグファイナル、栃木ブレックスが優勝し、3本の3ポイントシュートを含む21得点を挙げた古川孝敏がファイナルMVPに選ばれた。アイシンから栃木へと移籍して4シーズン目、ようやくつかんだ初タイトルの感激はひとしお。ただ、ほとんど試合を休まない彼が今シーズンは足底筋膜炎という厄介なケガを抱えてのプレーを強いられ、苦しんだ末に勝ち取ったタイトルでもある。

都内某所で行われた祝勝会で、古川に優勝を決めた喜びを語ってもらった。

試合終了のブザーが鳴った瞬間「うわーー!!!」

──ファイナルMVP、おめでとうございます。

ありがとうございます。結果的にMVPをいただきましたけど、勝ちたいってだけだったので。うれしいですが、あまりこだわりはないです(笑)。

──必勝の覚悟で臨んだファイナルだったとは思いますが、試合前の時点で「もしかしたらMVPを取るかも」という気持ちはありましたか?

全くなかったです。本当に全然、1mmも思ってなかったです。勝つことだけを考えていました。あとは自分のコンディションがどうかな、と感じながらやっていました。

──調子自体はどうだったんですか?

身体の感じは悪くなかったですが、シューティングしている時にあまりタッチは良くないかと思いながらやっていたのですが、結果的にはそうでもなかったですね(笑)。シュートタッチは気にはしますが、試合が始まってしまえば関係ないので。

──試合が始まってすぐの1本目、3ポイントシュートが良い形で決まって、あれで行けると感じましたか?

やり続けるというイメージですね。シュートが入ったから行けるというより、入ろうが入るまいがやる、という感覚が強かったです。

──リードチェンジを繰り返す大接戦でしたが、勝利を確信したのはどの瞬間ですか?

最後の最後、クロックがゼロになるほんの手前までは気を抜きませんでした。その前に点差が付いて、見ている方からすれば行けるんじゃないかと思ったかもしれないですけど、何があるか分からないですし。自分たちがそういう展開の中で逆転して勝ってきた経験もあるし、川崎さんはファイナルに相応しい相手でしたし、やはり気を抜けなかったです。

──試合終了のブザーが鳴った瞬間の気持ちは?

「うわーー!!!」って感じでした(笑)。

「全部をひっくるめて『最高』のシーズンでした」

──Bリーグ1年目のシーズンを一言で表すと?

うーん……『最高』です。勝ったということ、それだけです。ケガして離脱してしまった時期もありましたけど、最後このため、優勝するためにやってきたので。途中で抜けた悔しさがある中で、最後しっかり勝ち切ることができた。それが『最高』です。

──シーズン途中、ケガから復帰して間もない時期に取材をした時は古川選手らしくないテンションの低い言葉しか出てこないこともありました。

そうですね。様子を見ながら徐々にやっていかないといけない時期でもあったので。シーズンを通して考えると、もちろん良いことだけではなかったです。天皇杯ではすごく悔しい思いをしました。その後も嫌な負け方をしたこともあります。

でも、そういうことを踏まえて、自分たちが成長してきたシーズンです。このチームだからこそ、その中で勝ち切る力を身に着けて、最後もしっかり戦い切ってチャンピオンになれたと思います。そういう全部をひっくるめて『最高』のシーズンでした。

──努力するアプローチは同じようにやるとしても、最後に優勝して終わるか、そうでないかで大違いですもんね。

そうです。いやあ、本当に勝てて良かったとしみじみ思います。やっぱりみんな、優勝するためにやってきたので。

──日本代表にも選ばれているので、すぐに長野での東アジア選手権ですね。

それはそれでもちろん準備するんですけど、今日だけは浸らせてください!(笑)

──休む間もないので大変ですね。

そうですね、すぐに行かなきゃいけないと思います。でも、日本を背負って戦うことができるのは光栄ですし、代表は自分の目標の一つとしてやってきていることでもあるので、また気持ちをしっかり作って、代表戦を戦うつもりです。

──来シーズンも『最高』と言えるように。

はい、頑張ります!