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レブロンはプレーオフ通算得点でMJを超え歴代1位に浮上

NBAファイナル史上初、3年連続の同一カードが、ついに実現する運びとなった。

5月25日にTDガーデンで行なわれたキャバリアーズとセルティックスによる東カンファレンス決勝 第5戦は、キャブズが第4クォーター序盤に39点をリードする(115-76)盤石の試合運びでセルティックスを圧倒し、135-102で快勝。シリーズを4勝1敗で勝ち抜き、3年連続のNBAファイナル進出を決めた。

チーム最多の35得点8リバウンド8アシスト3スティールを記録したレブロン・ジェームズは、プレーオフでの通算得点が5995得点に上り、マイケル・ジョーダン(5987得点)を抜いて歴代1位に浮上した。

「自分がマイクのようになれるなんて思いもしていなかった」

試合後の会見で記録更新について聞かれたレブロンは、ジョーダンが現役時代に着用したのと同じ背番号23のジャージーに対する想いを語った。

「自分がこの番号を着けているのは、マイケルがいたからこそ。バスケットボールに心酔したのは、マイケルがいたから。彼が数々の偉業を達成する瞬間を見てきたんだ。マイケル・ジョーダンのプレーを見ていると、彼が神に思えてくる。自分がマイクのようになれるなんて思いもしていなかった」

第4戦は接戦の末に勝利をモノにしたキャブズだったが、第5戦はセルティックスに付け入る隙を一切与えなかった。

第1クォーター終盤までにリードを21点(37-16)に広げたキャブズは、レブロン、カイリー・アービング、ケビン・ラブのビッグ3を中心に試合を支配。レブロンがいとも簡単にセルティックスの守備を崩して豪快なワンハンド・トマホークダンクを炸裂させた。

アービングはフェイントを織り交ぜつつジャンプシュートを決め続け、シュートタッチが好調のラブはアウトサイドからセルティックスを攻略。さらに、この日はキャブズの強力なセカンドユニットもオフェンスでチームに貢献した。

シーズン途中に加入したデロン・ウィリアムズは、フィールドゴール6本中5本成功の14得点を記録。シューターのカイル・コーバーは、持ち味である3ポイントシュートを2本沈め、プレーオフでの通算3ポイントシュート成功数で歴代19位(187本)に浮上している。

「全員が固い決意を持って臨んだからこそ得られた結果」

第3戦でこそセルティックスに敗れプレーオフでの連勝記録更新とはならなかったものの、キャブズは12勝1敗という堂々たる戦績で3年連続のファイナル進出を果たした。

ヒート時代から7年連続となるファイナル進出について、レブロンは「うれしいという言葉を上回る気持ちだ。ただ、ヒート時代、そして地元に戻った今も、僕はチームを助けて、優勝を狙える位置にまでチームを引っ張ることしか考えていない。それが何よりも大事なことだからね。幸いにも素晴らしいコーチ、チームメート、スタッフに恵まれている。僕たちは全員が勝利のために献身している。才能を持った選手が集まり、全員が固い決意を持って臨んだからこそ得られた結果だと思っている」と話している。

宿敵ウォリアーズとの火蓋が切られるNBAファイナルは、6月1日からスタートする。