ロケッツのパトリック・ビバリー、急逝した祖父への思いを胸にプレー「毎日自分のジャージーを着て応援してくれた」

2017/05/09
NBA&海外
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写真=Getty Images

試合前のアップ、試合中、試合後の会見でも涙

ロケッツのパトリック・ビバリーは、5月7日にトヨタ・センターで行なわれたスパーズとの西カンファレンス準決勝第4戦を前にしたウォームアップから涙を流し、情緒不安定な様子だった。その理由を本人がチーム関係者に打ち明けたのは、試合開始90分前になってから。ビバリーは祖父が急死したという知らせを受けたが、試合に出ることを決めて試合前のルーティーンをこなしていたのだ。

『USA Today』によれば、シングルマザーという家庭環境でに育ったビバリーにとって、祖父は非常に近い存在だったという。

試合開始早々に3ポイントシュートを成功させたビバリーは、涙を指で拭った。そんな状態でも最後までプレーし続け、25分の出場で10得点4リバウンド6アシストの活躍を見せ、125-104での勝利に貢献。試合後も感情を抑制できなかったビバリーは、コート上で涙を流す姿も確認されている。

そして、祖父について話し始めた試合後の会見でも、涙をこらえきれず、言葉に詰まりながらも次のように話した。「常に自分をサポートしてくれて、毎日自分のジャージーを着て応援してくれた祖父がいなくなるのは辛い。本当に辛い」

指揮官のマイク・ダントーニも、試合後の会見でビバリーの精神力の強さを称賛。「本当に大変な時なのに、驚くべきことだ。ご遺族にお悔やみを申し上げたい。我々は彼のそばにいて、支える。チームにとって彼は欠かせない選手だ」

今年のプレーオフでは、セルティックスのアイザイア・トーマスも1回戦が開幕する前日に妹を交通事故で失った。普通ならプレーできる精神状態ではないものの、トーマスは妹の鎮魂という気持ちとともにコートに立ち続けている。ビバリーもまた、天国から声援をくれる祖父のため、今後もコートに立ち続けるのだろう。

試合を終えたビバリーは、祖父に最後の別れを告げるためにチームを離れて家族のいるシカゴへと向かった。現地9日に行われるスパーズとのシリーズ第5戦には戻って来るようだ。感情を胸に秘めるビバリーのパフォーマンスに引き続き注目したい。