東地区2位を死守したいアルバルク東京が、ブースターの前で勝利への執念を見せる秋田ノーザンハピネッツとの接戦を制す

2017/05/07
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

互いに1歩も引かず、同点で最終クォーターを迎える

秋田ノーザンハピネッツとアルバルク東京の対戦。滋賀レイクスターズがシーホース三河に勝利したことにより、秋田は残留プレーオフへ回ることが決定した。目標が失われたことでモチベーションが下がってもおかしくはない状況だったが、秋田はホームのブースターの前で素晴らしい試合を繰り広げた。

A東京は個人技で打開するディアンテ・ギャレットが第1クォーターから10得点の活躍で先行する。それでも安藤誓哉がギャレットからスティールし3ポイントシュートを沈め、秋田が逆転。谷口大智が得意の3ポイントシュートを2本沈め8得点を挙げる活躍を見せ、20-17で第1クォーターを上回った。

第2クォーターに入っても、秋田が主導権を握る。スコット・モリソンがインサイドで存在感を示し、9得点を挙げた。残り4分、モリソンのフリースローが決まり38-28と点差を2桁に乗せる。

A東京も負けてはいない。ゾーンディフェンスに対し、素早いボール回しからノーマークとなった正中岳城が3ポイントシュートを沈めて反撃開始。ギャレットがトランジションから連続で速攻を決め、ジェフ・エアーズのミドルシュートで追い上げた。

田中大貴の3ポイントシュートで1点差に迫られた秋田は、最後のオフェンスでレオ・ライオンズが早打ちしてしまい、ポゼッションを渡してしまう。リバウンドを拾った正中がそのまま持ち込んで難しいレイアップを決めて44-43と逆転して前半を終えた。

後半に入り審判のコールに抗議した秋田ベンチがテクニカルファウルを取られ、連続ターンオーバーを犯すなどリズムを失いかける。だが田口成浩の3ポイントシュートで悪い流れを払拭し、攻守ともに粘り強くプレーし続け60-60の同点で最終クォーターを迎えた。

勝負を分けた終盤のシュートセレクション

勝負の第4クォーター、安藤がギャレットからボールをスティールすれば、田中もモリソンのリターンパスをカットするなど、一進一退の攻防が続く。残り2分6秒、中山とイバン・ラベネルの完璧なピック&ロールが決まり、78-74と秋田がリードしたところでA東京はタイムアウトを要求した。

タイムアウト明け後のオフェンスで、ギャレットのペネトレイトからノーマークとなった正中が3ポイントシュートを沈め1点差に。さらに集中力が増したA東京ディフェンスの前に、タフショットを強いられたモリソンのシュートが外れる。リバウンドを拾ったギャレットがコースト・トゥ・コーストを決めて、A東京が土壇場で逆転に成功した。

残り14秒、1点リードのA東京はギャレットのドライブから外に開いたエアーズにパスを送る。エアーズは3ポイントラインに近いコーナーからのシュートを落ち着いて沈める。タイムアウトを使い切っている秋田はリスタートから安藤が同点の3ポイントシュートを狙うが、ギャレットの前にタフショットとなったこのシュートが外れ、80-83で勝利を逃した。

A東京はタイムアウト後の2分間を9-2とし、試合巧者ぶりを見せつけた。明日も勝利すれば東地区2位でのチャンピオンシップ出場が決まる。

ゲームハイの26得点を挙げたギャレットは「勝負どころできっちりディフェンスできたのが勝因。オフェンスは、しっかりディフェンスしてリバウンドを取って走れば自然と流れが来ると思っていました」と最後までもつれた接戦を振り返る。「ここまで長い道のりでしたが、明日も勝ってチャンピオンシップに向かいたいと思います」

秋田は田口が先週の試合に続き11分の出場に留まるなど満身創痍、それでもベンチ入りした全員がプレータイムを得て奮闘。クレイジーピンクの前で勝利への執念を見せた。