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見返りとして差し出す駒がなく成立の見込みは薄いが……

今シーズン終盤に西カンファレンス8位争いを制してプレーオフに進出したトレイルブレイザーズ。しかし、リーグ屈指のバックコートデュオ、デイミアン・リラードとCJ・マッカラムをもってしてもウォリアーズの牙城を崩せず、スウィープ(0勝4敗)で完敗を喫した。

オフにはさらに攻撃力のある選手の獲得が必要なのは明らかなのだが、リラードとマッカラムに大金を支払い、昨年のオフに高額契約をエバン・ターナーと結んでしまったため、サラリーキャップに余裕がないのが現状だ。となると、残された方法はトレードで大物選手を獲得するしかない。

Twitterで今年のシーズンオフに獲得を希望する選手を聞かれたマッカラムは、ペイサーズのポール・ジョージのアカウントを記入し返答した。

既報の通り、ペイサーズも今夏ジョージ絡みで大きな決断を下さなくてはならないかもしれない。来年フリーエージェント権を取得するジョージが移籍を決断する可能性が高い。ペイサーズとしても、見返りを得られないままフリートランスファーで失うのでは損害が大きい。

もしペイサーズが今夏ジョージのトレードを決断した場合、有力な移籍先としてレイカーズが挙げられている。ジョージ争奪戦にブレイザーズも参戦する可能性はあるが、差し出せる交換条件が乏しい。アレン・クラブ、モーリス・ハークレス、ノア・ヴォンリー、アル・ファルク・アミヌと将来的な1巡目指名権を差し出しても、ペイサーズが納得するかは分からない。しかし、リラードとマッカラムがアンタッチャブルな以上、ブレイザーズには選択肢が限られてしまう。

実現の可能性は極めて低いトレードだが、辣腕GMとして知られるニール・オルシェイならば、他チームを絡めて成立の道を模索するかもしれない。果たして、マッカラムの希望は現実のものとなるのだろうか。