写真=JBA

埼玉県知事「さいたまスーパーアリーナをバスケの聖地に」

日本バスケットボール協会は埼玉県、さいたま市との三者共同記者会見を実施し、『第93回天皇杯・第84回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会』(オールジャパン)の大会要項を発表した。

登壇した日本バスケットボール協会の三屋裕子会長は「スポーツ文化としてのバスケットボールの価値向上、そして日本バスケットボール界の最高権威である『天皇杯・皇后杯』の大会価値向上を目的とし、都道府県レベルからの一貫したトーナメント制の実現により、名実ともに『真の日本一』を争う大会として生まれ変わることになります」と宣言した。

出場チームは各都道府県協会に所属するB3、実業団、クラブ、教員、大学、高校、高専、専門学校で、協会に登録されている高校生以上のチームすべてに参加資格があるため、文字通りの『真の日本一』を決める大会となる。1次ラウンドで各都道府県の代表を決め、2次ラウンドで男子のB2全クラブが、3次ラウンドから男子のB1全クラブと女子のWリーグ所属の全チームが参戦。こうして最終ラウンドに進む8チームを決定する。

各都道府県で行われる1次ラウンドは8月末までに行われ、2次ラウンドは9月16日~18日、3次ラウンドが11月25日~26日で行われる。そして年明けの1月4日から7日にベスト8以降の最終ラウンドが行われ、男女の優勝チームが決まる。

最終ラウンドの舞台となるのは、2006年のFIBA世界選手権の開催実績があり、2020年東京オリンピックでのバスケットボール会場になることが決まっている『さいたまスーパーアリーナ』。今日の会見には上田清司埼玉県知事、清水勇人さいたま市長も登場し、大会の開催を歓迎するとともに「さいたまスーパーアリーナをバスケットボールの聖地にしたい」(上田知事)、「バスケットの楽しさ、素晴らしさを知っていただく機運を高めて、盛り上げていきたい」(清水市長)と抱負を語った。

大会規模は拡大し、実施期間も長くなったが、1月の最終ラウンド自体はコンパクトになり、BリーグやWリーグ、各年代の日本代表など各カテゴリーのスケジュールが組みやすくなっている。また前回大会ではB1の下位クラブや、B2とB3所属クラブは参戦の機会が与えられなかったが、その不均衡は1年で是正された。

予選大会から本大会までの一本化を図り、すべてのチームに等しく日本一になるチャンスがある、そして『タイトルを懸けた一発勝負』であるトーナメント戦の醍醐味が味わえる大会として、新生『オールジャパン』に期待したい。