主力メンバーが要所で力を発揮したシーホース三河、粘る名古屋ダイヤモンドドルフィンズを振り切り9連勝

2017/04/09
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

チーム状況の差をコート上にそのまま反映する三河の攻勢

西地区王者のシーホース三河と名古屋ダイヤモンドドルフィンズの第1戦。三河にとってはホーム開幕戦での連敗を含めここまで1勝3敗と負け越している相手だが、このところの成績は好対照。この1カ月で8連勝中の三河に対し、主力にケガ人が相次ぐ名古屋Dは今年に入ってから大きく負け越している。勢いの差がそのままコートに表れ、比江島慎を中心に主力が要所を締めた三河が『愛知ダービー』を制した。

序盤から三河のオーソドックスながら強力なオフェンスが牙を剥く。桜木ジェイアールが起点を作り、ダブルチームに来た際には判断よくパスをさばくなど老獪なプレーを見せる。比江島が緩急自在のペネトレイトで相手の守備を切り崩し、狩俣昌也が自信を持って放ったシュートはことごとくネットを揺らした。

26-15とリードして迎えた第2クォーターでも、その勢いは止まらない。森川正明の思い切りの良いシュート、比江島の連続得点など、ゾーンディフェンスを攻略して37-17と大量リードを奪った。

様々な策を繰り出されるも動じない三河の安定感

ところが先発メンバーを全員下げ、セカンドユニットに切り替えたところで名古屋Dの猛反撃に遭う。オン・ザ・コート「2」の時間帯にもかかわらず、外国籍選手がギャビン・エドワーズのみの三河に対し、ジェロウム・ティルマンやジャスティン・バーレルがインサイドを攻め、このクォーターだけで8本のフリースローを獲得し追撃する。ディフェンスでも1on1に対し優位を作らせず、残り5分強で20-4と圧倒し5点差で前半を折り返した。

それでも三河は先発メンバーに戻すことで立ち直り、再び点差を広げていく。金丸晃輔が得意のキャッチ&シュートと中への合わせで7得点を挙げる。名古屋Dも船生誠也が積極的なアタックで食らいつくが、比江島がタフな状況でも難なくシュートを沈めてリードを保つ。

両チームとも守備が目立つ展開、ショットクロックが少なくなった時のシュート精度の差や、アイザック・バッツのオフェンスリバウンドにより、三河が優位を保つ。第4クォーターに入り名古屋Dがゾーンディフェンスやオールコートディフェンスで三河のリズムを狂わせるための策を講じるが、三河は精度の高いインサイドのシュートを着実に決めていった。

こうなると名古屋Dに焦りが出るのも仕方のないところ。3ポイントシュートを多投するも確率は上がらず、淡泊なオフェンスで逆に三河を楽にさせてしまう。終始10点前後のリードを保った三河が86-70で勝利した。

第2クォーターの起用法は「控えの選手に経験させるため」

勝った三河の鈴木貴美一ヘッドコーチは「大量リード後の2クォーターでパス回しをしてアタックしないような状況があったが、そういう状況でも控えの選手に経験させるために、とにかく我慢して、タイムアウトも取らずしのいだ」と第2クォーターの起用法を説明した。

「その後の第3クォーターで良い形で自分たちのペースにすることができた。そういった意味では40分を通して自分たちのバスケットができたと思っている」とプラン通りの展開に手応えを感じている。

名古屋Dのヘッドコーチ、レジー・ゲーリーは「第3、第4クォーターでなんとか追いついて面白い試合にできたかなと思ったが、その後点数が入らなくなりゲームが終わったと思います」と、粘りを見せるも三河を崩せなかった試合を振り返った。

三河は今シーズン最多となる9連勝をマーク。一方の名古屋Dは3連敗で西地区の順位を4位にまで落としてしまった。

残り10試合を切ったレギュラーシーズン、チャンピオンシップを見据えた戦いは激しさを増していく。