第26節の『BEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK』が発表された。選出された5つの得点シーンを振り返る。

第5位 富樫勇樹(秋田vs千葉)
ヒルトン・アームストロングのスクリーンへの意識を逆手にとって安藤誓哉を右から左へのクロスオーバードリブルで抜き去る富樫。ペイント内に侵入し、スピードをゆるめることでストップジャンプシュート、ドライブ、パスの3つの選択肢が生まれる。シュートを警戒したスコット・モリソンがフリースローラインと高い位置までヘルプに来たことを確認した富樫は瞬時にドライブを選択。44cmの高さのミスマッチを上回るスピードのミスマッチでモリソンをかわし沈めたレイアップシュート。フィニッシュも普通のレイアップではなく、ブロックを警戒し右手を前まで伸ばしてボールを放っている。

第4位 デクスター・ピットマン(富山vsSR渋谷)
ロバート・サクレの頭上から押し込んだプットバックダンク。あとわずかでも早く跳んでいたらゴールテンディングになってしまい、もう少し遅く跳んでいたらサクレにリバウンドを取られてしまうという、ここしかない抜群のタイミングで飛び込んだことから生まれたプレー。

第3位 イバン・ラベネル(秋田vs千葉)
速攻からヒルトン・アームストロングのブロックをかいくぐって決めたワンハンドダンク。レイアップを選択していたら確実にブロックショットの餌食になっていたが、ラベネルは迷うことなくダンクを敢行。その結果アームストロングのジャンプのタイミングは完璧だったが、ブロックの位置がわずかに奥に行き過ぎてしまい、ラベネルにダンクを許すこととなった。

第2位 ジョシュ・チルドレス(三遠vs新潟)
第4クォーター残り1分強、三遠2点ビハインドの場面。太田敦也とのピック&ロールでマークが代わったダバンテ・ガードナーをエンドライン側から抜き去り、助走がなくほぼ垂直跳びで決めた同点ダンク。進行方向とは逆へのジャンプにもかかわらずダンクにしてしまう超人的な身体能力の持ち主であるチルドレスならではの得点。もし普通にリバースレイアップを放っていたらクリント・チャップマンにブロックされていた可能性が高く、ダンクシュートが『正解』だった。

第1位 佐藤文哉(仙台vs北海道)
同点で迎えた第4クォーター残り6秒の場面。北海道は前からディフェンスを仕掛けボールを運ぶ片岡大晴にプレッシャーを与える。オフェンスチャージを狙う桜井良太のディフェンスに片岡はドリブルを止められるも、どうにか佐藤にボールを託す。残り2秒、ゴールを背にした状態でボールを受けた佐藤はうまく身体を斜めに入れ、すぐさまドリブルからストップジャンプシュートを放つ。マークにつく多嶋朝飛が手を伸ばすも届かず、劇的な逆転ブザービーターとなった。