文・写真=丸山素行

昨シーズンのNBLプレーオフのカード、Bリーグでの再現

3月16日、川崎ブレイブサンダースはシーホース三河との大一番を明日に控えメディア向けに公開練習を行った。選手たちは普段どおりの様子で練習に取り組み、ハーフコートの5対5で動きの確認をするなど軽めの調整を実施。

川崎はリーグ最高勝率(0.860)の37勝6敗で中地区首位、三河は33勝10敗で西地区首位に立つ。両チームの対戦はレギュラーシーズンでは今回の2試合のみ、昨シーズンの旧NBLファイナルと同じカードとあって激戦が予想される。

指揮官の北卓也ヘッドコーチは明日の決戦について「今季初めてですが、ずっとやってますので、お互い強いところも弱いところも知ってます」と長年のライバルとの対戦に気負いは見られない。

桜木ジェイアール、アイザック・バッツ、ギャビン・エドワーズのインサイド陣に対しては「強力なビッグマンが3人いますから、そこはハードにディフェンスして気持ちよくプレーさせないようにしなければいけない」とインサイドの攻防が鍵になると言う。

タレント揃いの三河だが、その中でも警戒する選手として金丸晃輔の名前が挙がった。「金丸選手が乗ってくると手強い。今までの試合を見ても彼が乗ってる試合は勢いがすごくあります」と北ヘッドコーチは言う。川崎の『金丸対策』は明日と明後日の試合での一つの目玉となる。

昨シーズンのNBLファイナルでは追い詰められた状態から異常なまでの勝負強さを発揮し、逆転で優勝を果たした川崎(当時は東芝)。三河も含め、この時のイメージはまだ強く残っているはずだ。

篠山「この状態で三河戦を迎えられるのは良いこと」

キャプテンの篠山竜青は「ライアン(スパングラー)がいない状態でも勝ち星が先行していますし、若手中心にプレータイムも延びてきてベンチプレーヤーも自信がついてきました。チームの雰囲気は良く、この状態で三河戦を迎えられるのは良いこと」と気合十分だ。

ケガの影響もあり思うようなパフォーマンスを出せていなかった辻直人も「週ごとに良くなってきて、状態としては7割から8割くらいです」と順調な回復ぶりをアピール。昨シーズンのファイナルMVPである辻は「特にホームゲームでは情けないプレーを見せれないし、プレータイムは限られてくると思いますが、出てる時間だけでもファンの方々を楽しませたい」とエンターテインメント性も追求するプロの姿勢を見せた。

北ヘッドコーチは故障者がいる中で様々なベンチプレーヤーを積極的に起用している。その結果選手たちは急速に成長を遂げチーム力の底上げを実現した。この総合力を武器に川崎は『頂上決戦』に臨む。

また明日の試合は『KAWASAKI HEARTデー~とどろきをRED HOTに~』と題し先着3000名に「KAWASAKI HEART」Tシャツがプレゼントされる。明日の試合はとどろきアリーナで19時ティップオフだ。