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ローズが望むマックス契約が提示される可能性はほぼゼロ

カーメロ・アンソニーのトレード問題が連日報道される中、同じくニックスでプレーしているデリック・ローズは、もしチームがクリスタプス・ポルジンギスを中心に若返りを図るのであれば、自分も放出されるだろうと『ESPN』に語った。

「自分は1年契約だから何とも言えないが、チームが再建に切り替えるのなら、自分も出ていくことになるかもしれない。まだ何も分からないけどね」

無断でチームを離れて試合を欠場した『事件』は大事には発展しなかったが、それ以降、ローズは指揮官ジェフ・ホーナセックとうまくいっていないようにも見える。2月4日にマディソン・スクエア・ガーデンで行なわれたキャバリアーズ戦を含め、直近4試合をケガで欠場するなど、ニックスで心機一転の再出発から数カ月で、彼の居場所は徐々になくなりつつある。

ただ、本人は前向きに気持ちを切り替え、「できることをやる」との考えを主張している。「コートに立ったら集中してやるだけ。試合に勝てるよう努力するし、もっと良いプレーができるよう頑張る。自分には目標があるから」

ローズの目標はケガを機に失った本来のパフォーマンスを取り戻すこと。左ひざを壊して以来、かつての伸びのあるスピードや跳躍は影を潜めているが、まだ28歳と若い。彼自身があきらめてしまわない限り、復活の可能性は残されている。「安定した状態で頻繁に試合に出られるようにしたい」というのが今の目標だ。

ローズの契約は今シーズン限り。今シーズンは43試合に出場して平均17.9得点、4.4アシストを記録しているが、おそらくニックスは再建に向け、オフに人員整理を行なうはず。本人が望むマックス契約をニックスが提示する可能性は限りなく低い。そうなればローズはまた新たなチームに移り、復活に向けた努力を重ねることになるだろう。

ニックス再建のカギを握るポルジンギスとローズ。アンソニーも含め、彼らが力を結託しないことには、至上命令のプレーオフ進出も危ぶまれる。