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ウォルトン「彼は厳しさという愛情を注ぐ人物」

73-122、球団史上ワーストとなる49点差でマーベリックスに敗れたレイカーズ。若手を中心とする再建に時間がかかるのは誰もが承知している中、レイカーズ一筋20年のキャリアに昨年終止符を打ったばかりのコービー・ブライアントが、愛するチームの手助けになりたいと申し出た。

ブライアントは、「チームが必要なら助言する」と『ESPN』にコメント。また、同じレイカーズのレジェンドであるマジック・ジョンソンと同様、指導者としてのウォルトンの力量を称えている。

「ルークは良い仕事をしているよ。選手の指導は難しいもの。数限りない戦術的選択肢の中から有効な手段を選んで、その強みを生かさないといけないのだから。若手中心のチームで短期間でやらなければいけないとなれば、輪をかけて難しい。だから辛抱強さも大事なキーワードになる」

ブライアントのコメントを伝え聞いたウォルトンは、元チームメートからの助言に感謝しつつ、今はコービーの力を借りる時ではないと語った。「コービーは、40点差以上で負けた直後に私がまず連絡を取るタイプの人物ではない。彼は厳しさという愛情を注ぐ人物であって、今はそういう形の愛情は必要ではない。だから彼に意見を求めなかった。ただ、彼がサポートを申し出てくれてことはうれしいよ」

ウォルトンが勝者のメンタリティをチームに浸透させ、プレーオフ進出が現実となりそうな時こそ、西カンファレンスの荒波を乗り越えるためコービーの『檄』が必要になるだろう。それまでは、辛抱強く勝てるチームの礎を作ることに集中すべきだ。

現役時代のウォルトンとコービー。プレーオフ争いを演じる時が来るまでコービーの力を借りることはなさそうだ。