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テンポを上げたウォリアーズが恐るべき破壊力を披露

37勝6敗で開幕前の予想通りの強さを見せているウォリアーズが、東カンファレンス12位と低迷しているマジックと対戦した。ところが立ち上がりは『スーパーチーム』らしくない出来。連携のミスや軽率なパスからターンオーバーを連発。前半だけで12を記録したターンオーバーから13失点を許した。

スモールラインナップの時間帯ではオフェンスリバウンドを何度も奪われ、ビスマック・ビヨンボのブロックに合うなどマジックの高さに苦しめられる。それでもステファン・カリーとクレイ・トンプソン、ケビン・デュラントの3人で30得点を挙げ、前半を50-50の同点で終えると、ハーフタイムに気合いを入れ直し、第3クォーターに入ると得意のトランジションバスケをフルスロットルにしてマジックに襲いかかった。

カリーがドリブルで持ち込み自ら3ポイントシュートを沈めテンポを上げると、素早いトランジションからトンプソンが3ポイントシュート、デュラントの『コースト・トゥー・コースト』が飛び出して一気に勢いに乗る。

マジックはたまらずタイムアウトを取り、落ち着いてウォリアーズの攻めに対処しようと試みるも、ウォリアーズの超アップテンポなオフェンスに蹂躙され、パニック状態から抜け出せない。

23得点10アシストと孤軍奮闘のエルフレッド・ペイトン。彼の出来がマジック浮沈のカギを握る。

息つく暇もないくらいの猛攻で主力を欠くマジックを撃破

ペイントエリアのシュートはドレイモンド・グリーンやザザ・パチューリアのプレッシャーを受けてリングに弾かれる。ベテランのCJ・ワトソンに至ってはノーマークで3ポイントシュートを放つもエアボールになる始末。

直後、カリーが必殺の遠距離3ポイントシュートを沈め19-2のランを完成させた。それでもウォリアーズの勢いは止まらない。その後もオフェンスリバウンドの意識を高めたウォリアーズはデュラントやカリーがセカンドチャンスで3ポイントシュートを沈め、マジックの心を折るほどのダメージを与えた。

第3クォーターで18点のリードを奪い最終クォーターを迎えると、ウォリアーズはセカンドユニットがしっかり仕事をこなす。ジャベール・マギーがペイントエリアで得点を重ね、アンドレ・イグダーラが攻守に安定のプレーを見せた。

ウォリアーズはベンチメンバー全員をコートに送り出す省エネモードに突入するも、マジックは点差を詰めるどころかついていくだけで精一杯。最終スコア118-98でウォリアーズが勝利した。

カリーとトンプソンはそれぞれ7本の3ポイントシュートを沈め、27得点と21得点を記録。デュラントは15得点と控え目ながら、10リバウンド6アシスト3スティールと『いぶし銀』の役回りを務めた。

ウォリアーズは第3クォーターに明らかにテンポを速め、息つく暇もないくらいの猛攻でマジックを撃破した。マジックは1試合平均17得点を挙げているエバン・フォーニエの欠場が響き、ここ5試合で1勝4敗と苦戦が続く。6年ぶりの勝率5割を目指すチームは正念場を迎えている。

ベンチから登場し7本中6本のシュートを成功させ13得点を挙げたマギー。