写真=Getty Images

指揮官ブレット・ブラウンはポイントガード起用を示唆

1年目のシーズン開幕前に右足第5中足骨基部を骨折し戦線離脱を余儀なくされた2016年ドラフト1位ルーキーのベン・シモンズが、1月10日の練習に参加したと『CSN Philly』が伝えた。

『CSN Philly』によれば、実戦形式の練習ではなく、5人編成での個々の動きを確認する程度の練習だったというが、コートでの練習に参加できたことで、NBAデビューに向けて大きな一歩を踏み出したと言える。

また、セブンティシクサーズのチームメート、ジョエル・エンビードによれば、シモンズはポイントガードのポジションを任されたとのこと。ハンドリング、視野の広さにも優れることから『ポイントフォワード』とも呼ばれるシモンズだが、やはり指揮官のブレット・ブラウンは同ポジションの人材不足から、シモンズを1番で起用する方針のようだ。

ブラウンは、「実戦形式ではないが、彼がシクサーズのユニフォームを着てコートに立ったのだから、練習場全体の雰囲気が上がったのは言うまでもない」とコメント。シモンズはパス、流れからのプレー、チームメートとの意思疎通を確認しただけで、80%程度の力でしか動かなかったようだが、ブラウンは、「小さなステップだが、今日のような練習をしたのも初めてだった。彼が加わってくれて良かった」と語っている。

出場時間の減少に不満を漏らすナーレンズ・ノエルの処遇という問題は残されているが、エンビードが実質1年目の今シーズンに新人王の有力候補に挙げられるなど、チームの核となれる選手は揃いつつある。もし今シーズン中にシモンズがデビューを飾り、NBAレベルのプレーを体験できれば、来シーズンに向け好材料となるはずだ。