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指揮官の熱が誤った形で主力に伝わるという懸念も

今シーズン開幕からスタートダッシュに成功したクリッパーズだが、ここ7試合で5敗と失速している。12月7日にホームでウォリアーズに98-115で大敗を喫した後、マリース・スペイツは、昨シーズンまで所属したウォリアーズとの違いについて「審判に余計なファウルをコールさせる必要はない」と、チームに自制を求めた。

この試合ではクリス・ポール、ブレイク・グリフィン、そして指揮官ドック・リバースにテクニカルファウルがコールされ、ヘッドコーチと主力2人の精神的な乱れが敗因だったという批判も出ている。

こうした批判に対し、リバースは『NBCLosAngeles.com』に、こう反論した。

「審判の判定に対する我々の反応についてだが、問題とは考えていない。それは今後も言い続ける。ウォリアーズだって、過去2シーズンはリーグで2番目に多くテクニカルファウルをコールされてきた。批判の矛先は異なるべきと思うがね」

ウォリアーズとクリッパーズの最大の違いは、優勝という実績を残していること。どれだけリバースが反論しようが、クリッパーズはプレーオフでカンファレンス決勝まで勝ち上がったことが一度もない。指揮官が感情を露にすることで、それが主力の精神状態に与える悪影響も懸念されるだけに、批判を「見当外れ」と主張するのなら、勝って周囲を黙らせるしかない。

それは、奇しくもライバルのウォリアーズが証明していることでもある。

昨シーズン、ウォリアーズに在籍していたスペイツは冷静に現状を分析し、審判への反応について言及した。