ファイティングイーグルス名古屋

第3クォーター以外はすべてのクォーターの失点を1桁に抑える堅守

第1戦をファイティングイーグルス名古屋が制し、第2戦は仙台89ERSが制して迎えたB2プレーオフのファイナル第3戦は、第1クォーターで2桁リードを奪ったFE名古屋が75-44で快勝し、B2優勝を成し遂げた。

立ち上がり5分間は8-7と拮抗したが、ここからFE名古屋が13-0のランを決めて第1クォーターを20-7と圧倒した。FE名古屋は仙台のピック&ロールにしっかりと対応し、タフショットを打たすか、スティールを奪うことで主導権を握った。オフェンスでも序盤は仙台のディナイに苦戦したが、野﨑零也がピックを使った積極的なアタックからアンドリュー・ランダルやルーク・エヴァンスの得点をアシストしていった。また、野﨑のアタックにより仙台ディフェンスが収縮されると、今度はランダルが3ポイントシュートを沈めるバランスの良さを見せた。

第2クォーターに入ってもFE名古屋が立て続けに仙台からターンオーバーを誘発。このままFE名古屋のペースで進むかと思われたが、仙台もディフェンスの強度を上げ、第1クォーターのようにFE名古屋に簡単にペイントエリア内に入れさせない。それでも、FE名古屋の守備を前にこのクォーターだけでターンオーバーが7本にまで増えたことで得点が増えず、第2クォーターは9-9と重い展開となった。

29-16とFE名古屋のリードで迎えた後半。デビン・オリバーのアタックに対し、FE名古屋はすぐにヘルプに入ってコースを塞ぐ。そして、オリバーが慌ててキックアウトしたパスを石川海斗がスティールしたように、FE名古屋は再び統率の取れたディフェンスから主導権を握った。仙台のボール回しに対しても足を動かしてズレを作らせず、ペイント内でも3ポイントシュートに対してもコンテストに行き、ディフェンスリバウンドからの走るバスケットを展開。後半の立ち上がりも11-2と圧倒し、残り約6分にはリードを20点の大台に乗せて、そのまま仙台を寄せ付けず31点差をつけての勝利となった。

FE名古屋はランダルが23得点6リバウンド3アシスト、エヴァンスが15得点9リバウンド、石川が7得点3リバウンド3アシスト、野﨑が6得点3リバウンド5アシストを記録。堅いディフェンスにより仙台から16ターンオーバーを誘発し、そこから17得点を稼ぐなど、まさにディフェンスで主導権を握っての勝利となった。