八村塁

サトランスキーが無得点でのダブル・ダブルを達成

現地3月30日、ウィザーズがホームにマジックを迎えた一戦はクリスタプス・ポルジンギスがゲームハイの35得点を挙げ、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが5本の3ポイントシュート成功を含む25得点を記録し、ウィザーズが127-110で勝利した。

先発起用が続く八村塁も持ち味を存分に発揮。トップでボールを受けワンドリブルからのプルアップでチームの先制点を決めると、速攻から強気にレイアップを成功させ、ミスマッチからミドルジャンパーを沈める。前半のラストプレーでは自身のダブルチームからボールを奪い、八村は速攻の先頭を走って豪快なボースハンドを見舞った。このプレーでチームは58-56とリードして前半を折り返した。

第3クォーターには1対1からリングにアタックし、相手のブロックショットをかわす華麗なダブルクラッチを成功させた。後半に入り得点ペースは落ちたが、29分のプレータイムでフィールドゴール15本中7本を成功させて17得点、7リバウンド3アシスト2ブロックを記録し、勝利に貢献した。

この試合ではトーマス・サトランスキーが10リバウンド、13アシストを記録。1971年のノーム・ヴァン・ライアー(シンシナティ)、今シーズンのジョシュ・ギディー(サンダー)に続き、無得点で10リバウンド以上、10アシスト以上を記録した史上3人目の選手となった。

サトランスキーはこの珍しい記録について「これが良いことなのか悪いことなのか分からない」と苦笑いを浮かべたが「試合の流れに任せた結果。僕がドライブすれば他の選手がフリーになるし、できるだけアップテンポに積極的にプレーした。他の選手が簡単に得点できればと思った」と続けた。

そんなサトランスキーに対し、ポルジンギスは「毎回パスして得点するなと言ったんだ(笑)」とジョークを交えつつ、「彼は本当にアンセルフィッシュで、常にチームファーストな選手なんだ」と、彼の姿勢を称賛した。

ヘッドコーチのウェス・アンセルドJr.は17得点を記録した八村に対し、「3ポイントシュートを交えながら、ペイントアタックやポストアップ、すべてのさじ加減が良い」と語り、オフェンスのバランスの良さを評価した。