島根スサノオマジック

今シーズンは初対戦となった今カード

島根スサノオマジックvsサンロッカーズ渋谷の第1戦は、持ち前のオフェンス力を発揮して後半だけで70得点を奪った島根が109-77で勝利した。

SR渋谷は前節に続き大黒柱のジョシュ・ハレルソンが欠場したが、対する島根は新型コロナウイルスの影響により3週間ぶりの実戦となったこともあり、スタートダッシュに失敗する。立ち上がりからジェームズ・マイケル・マカドゥにダブルチームを仕掛けてタフショットに追いやるなどディフェンスは機能していたが、試合勘の鈍りからか開始3分で安藤誓哉以外の4人全員がファウルを犯してしまいチームファウルが4つに。さらにルーズボールからマックス・ヒサタケにワンマン速攻を許すなど、開始3分半で2-11と遅れをとった。

ここで早くも前半1つ目のタイムアウトを使った島根だが、ここからセカンドユニットが流れを変える。ペリン・ビュフォードがファーストプレーでジャンプシュートを沈めると、今度はスピードを生かしたアタックでバスケット・カウントを奪う。そして、ディフェンスを引き寄せてはウィリアムス・ニカのスペースを作り出してシュートをお膳立てするなど、ビュフォードが得点、アシスト、リバウンドとすべてをこなしていく。また、SR渋谷がマカドゥのみのオン1になると、ビュフォード、ニカ、リード・トラビスのオン3を起用し、高さのアドバンテージを生かしてインサイドを支配した。

こうしてタイムアウト明けからリズムをつかんだ島根が猛攻し、21-22と1点差に詰めて第1クォーターを終えた。その後は島根が2ポゼッションのリードを奪うも、SR渋谷の盛實海翔に5分間で10得点を許したこともあり、39-38と島根の1点リードで前半を終えた。

後半になると、島根が持ち前のオフェンス力を発揮する。立ち上がりからトラビスとベンドラメが互いに2本連続で3ポイントシュートを決め合う攻防となった中、島根が先手を取る。SR渋谷はディフェンスの強度を上げたものの、開始2分半でチームファウルが4つに。一方の島根は白濱僚祐が相手に負けないプレッシャーディフェンスでベンドラメからミスを誘うと、ここで得たポゼッションでトラビスが3本連続となる3ポイントシュートを沈めて50-44と抜け出す。

島根スサノオマジック

島根が後半を70-39と圧倒

その後も金丸晃輔のスティールから安藤がボールプッシュしてトラビスのダンクをお膳立てするなど、金丸と安藤は得点こそ伸び悩んだが守備やアシストでチームに貢献した。前半は個のプレーで得点する場面が多かったが、後半になるとチームプレーが機能し、SR渋谷のダブルチームを上手く利用してワイドオープンを作り出し、トラビス、金丸、阿部諒が3ポイントシュートを軽々と決めてき、第3クォーターを34-20と圧倒して73-58とリードを広げた。第4クォーターに入っても島根の勢いは止まらず、ビュフォードとニック・ケイが立て続けにバスケット・カウントを奪い残り8分で20点へとリードを広げた島根が、最終スコア109-77で勝利した。

島根はトラビスが3ポイントシュート5本成功を含む39得点、ビュフォードが22得点7リバウンド7アシスト2スティールを記録。安藤は得点こそ3点に留まったが、ゲームハイの9アシストを挙げてチームのオフェンスを活性化させた。

SR渋谷から18本のターンオーバーを奪い、そこから26点を挙げるなど、守備のチームである相手に引けを取らないディフェンスを見せた。またファストブレイクポイントでも22-6と圧倒して試合を支配した。