ブラッドリー・ビール

「今日はスターターが終盤に休めるはずの試合だった」

現地1月25日、ホームにクリッパーズを迎えたウィザーズは序盤から試合を圧倒した。前半残り1分20秒には、ブラッドリー・ビールがフリースローを2本成功させ、この試合最大となる35点のリードを奪った。しかし、後半に入るとディフェンスが疎かになり、オフェンスも単調になって猛追を許した。何度か1ポゼッション差に迫られたがビールの活躍で突き放し、モントレズ・ハレルがフリースローを1本成功させ、残り25秒で7点のリードを得た時点でウィザーズの勝利は揺るぎないかと思われた。

だが、残り9秒にルーク・ケナードに3ポイントシュートを決められ、3点差に迫られると、タイムアウト後のスローインの場面でカイル・クーズマが痛恨の5秒バイオレーションをコールされる。そして、ビールのファウルを受けながらもケナードに3ポイントシュートをねじ込まれ、ボーナススローも決められてしまい115-116で敗れた。

ウィザーズを指揮するウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチは「後半は全く戦う気配がなかった」と試合を振り返った。「大量のリードを奪い、勝利をモノにしたと浮かれ、リードを広げた時のような勢いがなくなった。この負けは本当に恥ずかしい」

また、「後半はめちゃくちゃだったが、勝つチャンスはあった」と語ったように、勝敗を分ける一番のきっかけとなったクーズマの5秒バイオレーションのシーンについても言及した。「タイムアウトがないことはみんな分かっていた。誰かがオープンにならないといけないのに、誰もオープンになろうと努力しなかった」

当事者であるクーズマも「誰もオープンではなかった」と話し、「ライブボールターンオーバーだけは避けたくて無理をしなかった」と、そのシーンを振り返った。そして、「25点のリードを守れないなんてひどすぎて笑うしかない。クレイジーだ」と、終始肩を落としていた。

エースのビールもこの敗戦を受け入れることができずにいた。「試合後、何を失敗したかを振り返っていたが言葉にできない。恥ずかしいとしか言いようがない」

また、「今日はスターターが終盤に休めるはずの試合で、そういう展開になるべきだった」と、ベンチメンバー批判とも取れる発言をした。そして、なかばあきれたような感情を出しながらも、勝利に飢えていることを強調した。

「コーチはずっと『最後まで集中して戦え』と言っていた。だけど、なぜかみんな緩んでいた。このチームの目標は何なのか、どんなチームになりたいのかをみんなに聞きたい。強いチームになりたいのか、それともなりたくないのか。僕は勝ちたい。もっと闘志が必要だけど、それは教えられることではない。選手は揃っていて層も厚い。それがシーズン前の長所だった。早急に打開策を見つけないといけない」

ビールが言うように、層の厚さは今シーズンのウィザーズの強みとなり、シーズン序盤は10勝3敗とスタートダッシュに成功した。だが、八村塁やトーマス・ブライアントなどが復帰したものの、期待に反して4連敗を喫し勝率も5割を切った。チームが崩壊しかねない逆転負けとなったが、この敗戦をチームが変わるきっかけにするしかない。